茨城県警の発表によると昨年の1月から3月に発生した積雪・路面凍結による交通事故は2000件以上に上るそうです。また水戸地方気象台は、茨城県で結氷が始まるのは11月からという統計もありますので、そろそろスタッドレスタイヤを準備したほうが安全でしょう。
ただその時に困るのが、タイヤの置き場所。玄関に置いておくわけにもいかず、かといって庭や外構に野晒し(のざらし)というわけにもできません。というのも、タイヤは紫外線や雨風で劣化してしまいますので、肝心な時に傷んでいては事故の原因を引き起こしかねません。
そこでおすすめなのが物置です。一口に物置といってもさまざまなタイプが出ていますので、今回はプロの眼から見たエクステリア用物置についてご紹介いたします。
■物置を選ぶ第一のポイントは大きさ
物置があると、スタッドレスタイヤのみならず、自転車ほか趣味のアウトドア用品や防災関係のグッズ、暖房器具など使用する時期が限られる機器など、ふだんはあまり使わない品々を保管する上でも便利です。
物置を設置する上でまず考えるべきことは、大きさです。
収納量を見定めるポイントとしては、しまっておく物の量を70%とすると、さらに30%分の余裕を見ておくというのが定説です。
ギリギリですと物を出し入れするのに不自由しますし、むやみに大きすぎてもてあますのも、もったいないですよね。適切な大きさを選んで、外構スペースを有効に使いたいものです。
■扉や施錠方法、素材にもさまざまな種類が
もう少し細かく、物置を選ぶポイントを見ていきましょう。
まず扉については、大きく機能的に開くことは大前提。左右両方から開けられることや、開けやすい取っ手付きであること、仮ロックが備わっていること、そしてすべりがよく開け閉めにストレスを感じない商品を選びましょう。
ちなみに扉は、引き戸が主流。2枚ものと3枚ものがありますが、3枚もののほうが扉を引いた時の開口が大きくなり、物の出し入れが楽というメリットがあります。観音開き戸にするのならば、手前に扉が開くスペースがあることを確認しておきましょう。
ほかにはシャッタータイプもあり、自転車やバイクの出し入れに便利です。
防犯対策の要となる鍵ですが、最近では機能性の高い優れた商品が多く登場しており、安心して収納しておくことができます。鍵を差し込んで開閉するスタンダードなものから、ピッキング被害に強いと言われるデンプルキーを採用したタイプなど種類もさまざまです。
素材については、強度が高い金属製が主流です。雨による腐食の心配はありませんが、万が一サビが気になるようなら、ウレタン加工が施されているタイプを選ぶと安心です。
金属製は無機質でちょっと……と思われるようでしたら、ウッド調の仕上げを施したタイプや木製の物置がおすすめです。金属製に比べると耐久性の面では劣るものの、海外で人気なのは木製の物置。おしゃれなガーデニングが趣味の方にはぴったりです。
素材のみならず、デザインもシンプルなものやモダンなタイプ、カントリー調とさまざまですので、外構やお住まいにあったタイプを選んでみるのも楽しいですね。
■場所選びに基礎工事……設置はプロに相談を!
ちなみに、物置の大きさと同じく、設置する上で大切なポイントがもう一つあります。
それは、設置する場所。安全性を第一に考え、風当たりの強い場所は避けましょう。耐久性の面でも、エアコンの室外機や給湯器など、湿気や熱気の多い場所を避けるのも基本です。
また隣地との境界線沿いに設置するのも止めておいたほうがいいでしょう。風通しが悪くなった、景観を損なわれたなど、思いがけないクレームに発展する可能性もあります。
物置は、商品を購入して置くだけでよいとお考えになる方もいらっしゃるようですが、安全性のためにはプロによるきちんとした基礎工事が必要です。
場所の選定のみならず、快適・安全に物置を活用するために、DIYではなくぜひ経験を積んだプロに相談することをおすすめします。
中郡工業ではアプローチの施工やウッドデッキ、カーポートの設置など、外構工事全般にわたって豊富な実績があります。物置の設置だけではなく、外構・エクステリアに関するお困りごとがある方は、お気軽にご相談ください。