5年ほど前になりますでしょうか。台風18号で偕楽園が冠水して周辺地域に甚大な被害が及んだことを、この時期になると思い出します。
今年の夏は例年に比べて、台風の直撃が多いという予報が出ています。特に秋口からは、台風が消失するまでの期間が通常よりも長い「長寿台風」が増えるという傾向もあるそうです。
そのような激しい雨風に対して、住まいや庭を守ってくれるのがブロックフェンス(ブロック塀)です。今回はゲリラ豪雨や台風のシーズンを迎えるにあたり、ブロックフェンスの機能や材料、施工に必要なことについてご紹介いたします。
■丈夫で耐久性も抜群。防犯、目隠しにもお役立ち
ブロックフェンスとは、隣家や前面道路との境界となるフェンスの1種です。ブロックフェンスは外からの視線を遮断し、目隠しとしてプライバシーを確保できるだけでなく、防犯面でも高い効果が期待できます。
フェンスにはさまざまな種類がありますが、木のルーバーやメッシュなど軽量な素材が使われるタイプに対し、「ブロックフェンス」はコンクリートやレンガ、石といった重量のあるブロック状の材料を用いたフェンスを意味します。
したがってブロックフェンスの特徴は、丈夫で耐久性に優れているということ。耐用年数は、何と30年とも言われています。また建築基準法という国が定めた法律で、安全性を確保するために、高さや厚みなどの基準が細かく定められているのも心強いですね。
■素材やデザインの選び方で、家全体を素敵に演出
ブロックフェンスが丈夫なことはわかったけれども、コンクリートの塀って味気ないのでは……? こんな風にお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、コンクリートの表情をクールでスタイリッシュと見る向きもありますし、それでも気になるようでしたら、仕上げ材として、タイルや左官材料を使うことができます。いずれも色・テクスチュアは多種多様。必ずお気に入りのデザインが見つかりますよ。
またレンガならば、あたたかみのあるアンティーク風の趣を出すことも可能です。
外観にあわせた素材を選んで、家全体をさらに印象的に演出してみましょう。
■DIYは危険! 最悪、怪我の原因にも……
最近はDIYがブームで、お庭づくりの延長でブロックフェンスの施工に挑戦される方もいらっしゃるそうです。
しかしブロックフェンスは、軽く加工しやすい木材を組み合わせてつくるように簡単にはいきません。建築基準法の話でも触れましたが、ブロックフェンスは基礎のつくり方やブロックの継ぎ方などに、細かい規定があるのです。
このような規定を守らないと、頑丈さや耐久性が十分に発揮できず、地震の際に倒れてしまうという事故も起きかねません。ブロックフェンスが倒れて人を怪我させてしまうと、裁判沙汰にもなる場合もあるので要注意です。
■施工は必ずエクステリアのプロに依頼を!
このような事態を防ぐためにも、ブロックフェンスの施工は必ずプロに依頼しましょう。
実際問題として、施工の難易度も高く、基礎を深く掘ったり配筋を通すなど、なかなかDIYで気軽にできることではありません。
ブロックフェンスが住まいを守ってくれるのは、経験を積んだプロが施工するからこそ。土のやわらかさや水はけなど、土地によって施工のコツがありますので、ベテランの業者に依頼することが基本です。
中郡工業は水戸市周辺を中心に茨城県内で、ブロックフェンスやカーポート、テラスの設置にはじまるエクステリア工事について実績があります。これからの時期に備えて、安心安全な暮らしをしたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。